4コマ vol.2 「カラーコピー」

【簡易コメント】

◆2種類の偽物トレカ
個人的な分類ですが、偽物トレカは2種類に大別できます。
その1つが今回取り上げているカラーコピー(単純コピー)で、どこかで拾ってきたカード画像をトレカサイズに印刷するだけです。

 

◆カラーコピーを判別する難しさ
カラーコピーを実際にその手に取れば一発で偽物と判断できるでしょう。
しかし、ネット取引が盛んな現在では、画像でしか確認できず、これが意外と難敵です。
例えば、カードの画質が悪いと感じたとしても、
これが「拾ってきた画像を印刷しているから解像度が低い」せいなのか、「本物のカードであるが、撮影・ウェブ掲載する時の方法が悪かった」だけか、
画像だけでは区別がつきにくいなどという問題があります。

 

◆カラーコピー判別時の留意点
幸いカラーコピーの場合、出品者が「reprint」と記述している事例が少なくありません。
ただ、記述場所が分かり難くなっていたり、購入者が説明を読まなかったりすることがあるので、有名カードの購入前には注意して説明を読みましょう(なお、後述するように「reprint」は多義的なため、今回のようなカラーコピー以外でも使われますし、「reprint」以外の用語で示している場合もあることにも注意が必要です)。
更に今回の4コマのように、ありえない光の反射をしているなど、現物では考えにくい部分がないかも確認しましょう。

 

カラーコピーは売り手が免責を主張(商品説明にリプリントと明記していた等)できる環境(※但し、その主張が調停や(少額)訴訟手続き等で通用するかどうかは別です。ごく個人的な見解ですが近年の消費者保護法制や民法改正のトレンドを考慮すると、買い手が錯誤を起こすことが合理的な一般人から見て予見できる方法(「リプリント」の単語だけで一般の人に理解できるか等)で販売したのであれば、商品自体が違法な存在でもあるため、買い手が争う余地はあるように感じます。)を作ったうえで、買い手の「うっかり」を期待して販売しているものがほとんどといってよいでしょう。

残念ながら古物商免許を得ている業者のなかにもこのようなカラーコピーを海外から仕入れてオークションで販売している者がいます。

売り手の属性確認は勿論大事ですが、それだけではなく、商品ページを隅々まで確認し、購入の是非を決めるようにしましょう。