【コメント】
◆偽物情報を知る媒体
トレーディングカードの情報媒体が紙から電子に移行する流れと同じく、偽物トレカに関する情報もその舞台をネットに移しています。
誰でもすぐに偽物の情報にアクセスできる反面、日本ではその情報をどのように蓄積し、引き継いでいくのかがポイントだと思います。
◆米国での偽物情報の流通
偽物のスポーツトレカが発見された時の米国(英語圏)の情報媒体としてはSNSとフォーラム(掲示板)があります。SNSはツイッター、フォーラムはBlowoutの情報量が多いようです。
またフォーラムはスレッドが保存されるため、情報発信の場であると共に情報蓄積の場としての機能も果たしています。
◆日本での偽物情報の流通
日本での偽物トレカ情報の発信は、SNSが主流であるように感じます。一方で、情報蓄積の場は米国に比して乏しく、個人コレクターが過去の偽物トレカ情報の伝達を担っています。
◆過去の偽物トレカ情報の大切さ
私見ですが、過去の偽物トレカ情報は時を経てもその価値を失いません。1984年のカードの偽物と2009年のカードの偽物で、四半世紀の差はあっても判別の着眼点は同じだったり(4コマ vol.3 「精巧なフェイク」の3コマ目と4コマ目)します。
過去の偽物トレカ情報には、新しい偽物を発見するための「教科書」としての価値があるといえるでしょう。