PSAの親会社であるコレクターズユニバースで、経営方針に関して取締役会と大株主とで意見が対立しているようです。
コレクターズユニバース(以下、CLCT)の大株主の1つであるALTA FOX Capital(以下、AFC)はCLCTをさらに収益性の高い会社にできると判断、これまでに株主として改善の提案をしてきました。
しかしながら、CLCTはこれを取り合わなかったため、業を煮やしたAFCは取締役の変更提案に踏み切りました。
新たなボードメンバーには経営の専門家のみならず、Flatiron Healthの創設者で、かつ著名なカードコレクターでもあるナット・ターナー氏も含まれているのがポイントでしょう。
CLCTの稼ぎ頭はPCGSと見られていますが、コインコレクターではなく、カードコレクターをボードメンバー候補に入れてきたところにAFCの問題認識が現れています。
事実、AFCが問題視している1つはPSAに積み上げられている100万枚のバックログ。
四半期決算のたびに増えているような印象すらあるバックログに対し、現取締役会は何ら改善の手を打っていないという見方をしています。
確かにバックログが解消されるのであればコレクターにとってもメリットがありますし、回転数が上がるPSAも収益が上がります。
一方で、パッチのすりかえやトリミング等あらゆるフェイクが増えている中、鑑定の精度を下げずに(むしろ上げつつ)鑑定のスピードアップを実現できるのか、それをターナー氏等がリードできるのか。
約款上補償を謳っているPSAとしては鑑定の精度とリードタイムは大きな壁のようにも感じられます。
この株主提案がコレクターにどのような影響を及ぼすのか大いに注目したいと思います。