【Fake/Forged】「ブラックライト判定」実験


Q.ビンテージカードにブラックライトを当てるとはどういうことでしょうか。
A.ブラックライトの照射でカードの紙の古さを判別し、それを真贋判断の材料にします。

 

概要
ブラックライトは暗闇で白いものに当たると反射し、それを青白く輝かせます。


-例:ミッキーマウスの顔がブルーライトに反射して青く光っています

しかし、この蛍光反射は最近の材質によるもの。
古紙だとブルーライトを当てられても輝かず、むしろ光を吸収したかの如く陰が現れます。

そのため、

ブラックライトを当てることでVintage cardの古さ(古い紙か新しい紙か)を判別でき、

カードの纏う『古さ』が「本物」かそれとも「フェイク」かを判断する手がかりになるという訳です。

以下ではこのブラックライト照射を実際に試してみます。

 

 

ブラックライトを扱う上での注意点
ブラックライトは紫外線なので、点灯中にライトを覗き込まないでください。
また、カードやサインを傷めるため、必要以上に照らさないようにしましょう。

 

 

必要なもの
①ブラックライト
※今回は数百円程度のものを使用

②ビンテージカード(T206 George Gibson)

 

 

比較対象

T206 George Gibsonの
「本物」と
「カラーコピー(材質:コピー用紙)」を
比較します。

ブラックライトを当てるのは表裏の両面。

【表】 左:本物 右:コピー

【裏】 左:本物 右:コピー

 

 

ブラックライト照射比較

次はブラックライトを当てた状態です。

【表】 左:本物 右:コピー

裏 左:本物 右:コピー

カードは黒いカッティングボードを下に敷いた状態で、上からブルーライトを当てました。

比較してみると顕著な差というほどではありませんが、コピー表面の枠部分や裏面が本物と比較すると青白く蛍光しているのが分かります。

 

 

他のカードでも実験
あわせて他のカードでも試してみました

まず、最近のカード(2017 Leaf)

ボール紙に近い肌触りのカードを使用しています。
よくみると点状に青白く光っており、カードの下敷きにしているコピー用紙に近い光り方です。

 

次に1960年頃の日本野球カード(プロマイド)

こちらのカードは青く照らされているだけで反射してはいません。下敷きのコピー用紙とも明らかに違いますね。

 

 

ポイント
試して見た結果、言われていた通り
「紙質により蛍光する度合いが異なり、新しいもののほうが青白く発光しやすい」
というのは確認できました。

他方、一方のカードだけをブラックライトで照らしたのでは蛍光しているのか否か判別しづらく、(慣れるまでは)比較対象が必要でしょう。

なお、比較対象は高いカードではなく、同じブランドの安価な物(偽造しても価値が無いような安いもの)で十分です。