-Michael Jordan Upper Deck 04-05 SP Signature Edition Marks of Distinction 直筆サイン
直筆サインとして屈指の美しさを誇るマイケルジョーダン。彼の直筆サインは、自身の背番号である23をデザイン化(最初のM部分)しているといわれています。
バリエーションは少ない
ジョーダンの直筆サインはデザインに殆どブレがなく、jordanの「o」が後に続く「ー」と繋がっている/いないぐらいでしょうか(今回のものは繋がっていないバージョン)。
また、インスクリプション入り直筆サインの存在も寡聞にして知りません。
値段はトップクラス
大まかな傾向で捉えた場合、ジョーダンの直筆サインはNBAでもトップクラスでしょう。
他にジョーダンの直筆サインに比肩する選手となると、トレカに限定するならウィルト・チェンバレン(いずれもupper deck)とジョージ・マイカン(旧Fleer/Skybox)。
アイテムの別を問わないなら、ピート・マラビッチが匹敵するように思います。
偽物が多く存在
マイケルジョーダンの直筆サインは偽物も多く出回っているといいます。
たとえば90年代に書かれたコラムの一部を引用してみましょう。
“(前略)今から3年前、オレは某カードショップでMJ(マイケルジョーダン 管理人注)の直筆サインカードを購入し、「鑑定書をくれ」と言ったら、鑑定書のコピーを真顔で渡されたことがある。コピーだぜ。つまり、そんなものは近くにコンビニさえあれば何千枚、何万枚も作れるのだ。おまけにその鑑定書に「これはMJが直筆サインしたものだということを私が証明」として自分の名前を記入しとる奴が、またわけのわからない奴なんだ。よく見るとJIM何とか・・・って名前なんだけど、その野郎がNBA選手の直筆サインに関してどれだけの権威を持っているか全くわからない・・・
(中略)もちろん、直筆サインものの全てがインチキとは言わんが、「直筆サイン+鑑定書付き」とあっても、まずは疑ってかかったほうが賢明だ。とにかく有名選手の直筆サインものは値が張るから、特に何十万円クラスのサイングッズを入手しようとする時なんぞは、よっぽどの裏付けが得られなきゃ買っちゃダメだぞ。
一説によると日本に入ってきているMJの直筆サインものの約90%は、MJ本人が書いたものではない「ニセモノ」と言われてんだから。”
(引用元 「金角&銀角の午後のカード」スポーツカードマニアックス 1997年 白夜書房)
安心なのはアッパーデック社
この状況は現在でも変わらず、サイン鑑定機関であるPSA/DNAが近年発表した「偽物サインが多いスポーツ選手ランキング(マルチスポーツ)」では4位、存命選手のなかでは1位になっています。
以下はランキングに付されたPSA/DNAのコメントです
“Despite signing thousands upon thousands of autographs while under contract with Upper Deck and Upper Deck Authenticated, the supply is not nearly enough to satisfy demand. Forgeries remain a major problem.”
(引用元
https://www.cardboardconnection.com/top-10-forged-sports-memorabilia-signatures)
ジョーダンはアッパーデック社(upper deck 略称UD)と専属契約を結んでおり、他社から直筆サインが出ることはまずありません。
また聞くところによると引退後も身辺の警護が厳重でファンが容易に近づけないとか(真偽のほどは不明です)
マーケットにはUD社以外の直筆サインもありますが、PSA/DNAなど大手鑑定会社の鑑定を経ているものは少ないです。
鑑定書が無い、またはマイナー鑑定会社の鑑定書が付いたジョーダンの直筆サインが全て偽物だと言い切れるものではありません。
しかし、UD社が専属契約を持っていることを考慮すると、UD社以外の直筆サインが数多く存在する現状は不自然と言わざるを得ないです。
そのため、UDが手掛けた物以外には手を出さないのが無難でしょう。
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