背景と概要
2019年7月5日時点において、Zion williamson(Duke 2019draft1位でペリカンズへ)のcustom Cardがebayに多数出品されいる。
①フェイクカードを仮差し止め&差し止めする
②(仮)差し止め期間中、Kollectorsvaultはパニーニへ30日毎に法令遵守状況を報告する
③ Kollectorsvaultはパニーニが被った損害を賠償する
④「懲罰的損害賠償」※が認められること
※「懲罰的損害賠償」とは相手を懲らしめるために、被った損害以上の賠償をさせること
本件の解釈
カード業界での無体財産権は、メーカー同士で法廷(例 Media Tech vs UD, UD vs Topps)で争うほど重要であり非常にセンシティブである。
今回の件ではそのあたりに無関心であった個人及び小規模会社が不用意に権利を侵したため、NBAトレカの独占的ライセンスを有するPaniniが侵害行為の排除に乗り出したといえる。
なお、訴状によると本提訴の前にPaniniはKollectorsvaultに対し、ロゴ使用の停止を通知したようである。しかしながら、これにKollectorsvaultが従わなかったため、訴訟に踏み切った。
訴訟提起直後の様子
Paniniの訴えが伝えられた2019年7月6日時点でebayの出品を確認したところ、「Rated Rookie」のロゴを使用したZion Fake Cardの出品数は減っていたが、ゼロとは言えず、またUDが権利を有する86Fleerのデザインなど他関係者のパテントを無断使用したFake Cardなどは減少しているようには見えなかった。
現状を踏まえるなら、今後、他の関係者がPaniniと同様の措置に出る可能性は否定できない。
2019年7月7日追記
KollectorsvaultはザイオンのRC以外でも「Rated Rookie」のロゴを無断使用してカードを作成していた。
pic.twitter.com/BbddVIuMSg
上記3点の画像は「pic.twitter.com/BbddVIuMSg」より引用。
ピンバック: 【実使用・トレカ】SGCの復権と「怪しい鑑定会社」の出現 | サイン、co-sign、淡々と