カード等の保管で稀に除湿剤を使用しているとの記載を見かけます。

これについては個人的には疑問で、除湿剤を推奨する典拠があるのか調べてますが、まだ見つけていません。

以前書いた通り、紙や革は湿度が低いほど良いという訳ではなく、それぞれに『適切な湿度』があります。

その適切な湿度を保つのが保存のポイントでしょう。

除湿剤を使用した場合にカード周りの湿度（相対湿度）がどの程度になるのか調べたことはありませんが、
湿度が過度に下がる場合における（酸性が強い紙での）酸の脱水作用や、
室内の湿度との間に大幅に差が出る場合における膨張・収縮の振り幅の大きさによる紙等の損傷等のリスクも頭に入れておく必要があります。

日本は高温多湿なため、保管に際しては除湿と思ってしまいますが、我々の肌と同じように有機物には過度な乾燥も毒になります。

除湿剤を使う場合には、それを使うことで保存スペース内の湿度が適切に維持されるのか、事前に検証するのが良いでしょう。