私はトレカやサインボールを保存しているスペースに温湿度計を置いています。
コレクションの備品というと高そうですが、なんてことはない、100円ショップで購入したものです。
この文章を書いている時点での保存スペースの温度と湿度は【25℃/62%】。
温度はもう少し低くても良い気がしますが、温度・湿度共に許容範囲と判断しています。
温度と湿度はどの程度が良いのかは実に悩ましい問題です。
前にも言及したようにICOMやIICが示している基準は私も目安にしています。
しかし、これに拘っているわけではありません。
これを厳格に遵守できる環境を用意できるのは博物館とかお金持ちでしょうし、
トレカやサインボールは紙や革、インク等の複合体なので、素材ごとに適温・適湿は違うような気がします。
なので
①目安を大きく超えないこと
②寒暖・乾湿の差を大きくしないこと
を心掛けてます。
暑過ぎると劣化に繋がる化学反応を促進したり、過度な乾燥も水分が失われて硬化が進んだりするので望ましくない一方で、
急激な温湿度の変化はIFLAが述べているように
「温湿度の変化が短時間に起こると,有機物でできた資料の寸法,物理的性質に影響を及ぼし,劣化を引き起こす」
等のおそれがあるでしょう。
つまり「自らの設定した許容範囲内で落差を小さくする」のが今の私の方針です。
そのためにも保存スペースの温度・湿度のチェックは必要。
それを教えてくれる温湿度計は保存に欠かせないパートナーです。