-BBM authentic collection 山田哲人 サイン風景 引用元:https://bbm-shop.sportsclick.jp/products/detail.php?product_id=36
Q.発行/販売会社が販売する直筆サインには、どんな証明書が付いているのでしょうか?
A.販売会社が証明書を付ける場合と、第三者が鑑定書を付ける場合があります。
「直筆サインがマーケットに出るまで(その1)」ではファン(個人)が得た直筆サインがマーケットに出るまでのルートをご紹介しました。
今回は販売を目的として企業が選手から直筆サインを得、それをマーケットに出すまでについてお話しします。
【ルート3】選手と契約を結んだ企業が直筆サインに証明書をつけてマーケットに出すルート
企業の場合、選手/所属団体との契約に基づき販売用の直筆サインを確保します。
そのため、ルート1・2のような選手の厚意による直筆サインではなく、企業に直筆サインのためのコストが発生します。
それに加え確保した直筆サインを販売するコストや利益分も発生しているため、マーケットに出るまでのコストもそれなりにかかります。
また、これらの直筆サインの場合、自社の知名度や信用力を担保に、その直筆サインが本物である証明書を自ら発行することが多いです。
有藤通世 NPB OBクラブコレクタブルサインボール
日本プロ野球OBクラブが企画し、エポック社が制作販売したサインボールです。
これを上述のルートに当てはめると
選手 有藤通世
会社 OBクラブ(エポック社)
このルートの直筆サインは、下線:同一商品を複数作ることが多いので、真正性の間接的な確認や価格の比較がしやすいという点も利点といえるでしょう。
【ルート4】企業が得た直筆サインを鑑定会社が鑑定し、マーケットに出すルート
直筆サインの販売は企業が行なっているものの、真正性の証明は鑑定会社の鑑定に拠るルートです。
この商品を売るため販売会社には直筆サインの入手コストと鑑定料、販売費用が発生さているため、これもそれなりにコストがかかっています。
これはLeaf社が販売した直筆サイン8×10フォトにPSA社が鑑定書をつけたものです。
上述のルートに当てはめると
サイナー:ヴァーン・トロイヤーasミニ・ミー(故人)
販売会社:リーフ社
鑑定会社:PSA社
このルートでは発行会社の名前は必ずしも重要ではありません。
ヴァーン・トロイヤーの直筆サインにもLEAF社の名前は出ておらず、また出さなくてもマーケットで流通させることは可能でしょう。
つまり、この商品はルート2と同じく鑑定会社の鑑定が真正性を担保しているといえます。
真正性の担保にはお金がかかる。
ここまで4つのルートを説明してきました。ここで大事なことは、本物である可能性の高さに応じてコストがかかっているということです。
逆に言えば、相場より安いものにはそれ相応のニセモノリスクがあるのであり、ある意味で直筆サインの値段はリスクヘッジの値段とも言えるでしょう。
最も忌むべきはハイリスクローリターン
鑑定書が無い直筆サインが安いのは道理で、ハイリスクハイリターンと言えなくもないですが、鑑定書が無い直筆サインを高値掴みしてしまうのはハイリスクローリターンでしかなく、なんとしても避けるべきです。
なお、説明で出てきた鑑定会社(JSA、PSA )や、販売会社については稿を改めておはなしする予定です。
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