-ファンにサインするカルリプケン Jr. 1994 upper deck
Q.どのようなルートを経て直筆サインはマーケットに出てくるのでしょうか?
A.サインされた後、「ファン」「発行/販売会社」「鑑定会社」の手を経てマーケットに出て来ます。
選手がサインしたその後・・・
「直筆サインはどう購入する?」では店やオークションなどのマーケットに出てきた直筆サインの買い方についてあらましを書きました。
それでは、直筆サインはどのようにしてマーケットに出てくるのでしょうか。
選手からマーケットまでのルートは4つ
選手の手を離れた直筆サインが辿るルートを「介在する人間」に着目し、4つに分けてみました。
直筆サインのサンプルも示しながら、今回と次回に分けてそれぞれのルートを見ていきましょう。
【ルート1】選手から直接直筆サインを貰ったファンが売りに出すルート
選手から直接サインを貰ったファンが、それを売りに出すルートです。
最もシンプルで下線低コストなルートです。
-秋山幸二プライベートサイン
これは私ハンスが秋山幸二監督(元西武/ダイエー)に書いて頂いたサインです。
上述のルートに当てはめると
選手:秋山
ファン:ハンス
元々私が持っていた野球カードにサインして頂いたので、「直筆サインはどう購入する?」で紹介した山本浩二監督の直筆サインカードのような証明書はありません。
そのため、仮にマーケットに出したとしても普通は「偽物じゃない?」と疑われてしまうでしょう(私にはこれを本人から貰ったという過去の事実があり、売りに出すつもりもないので問題ありません。)。
このように直接貰ったサイン(プライベートサイン、in person autograph)には、そのサインが「本物なのか?(真正性)」という問題が常について回ります。
【ルート2】ファンが直接貰ったサインを鑑定会社が鑑定し、マーケットに出されるルート
ルート1での真正性の課題を軽減するために、サインを専門会社が鑑定するルートです。
鑑定されている分、コストがかかっています。
-George Mikan Signed 3×5 JSA COA
これはNBA最初のスーパースター、”Mr.Basketball”と讃えられたジョージ・マイカン選手(故人)の直筆サインに、鑑定会社の鑑定(書)が付いたものです。
ルートに当てはめると
選手:ジョージ・マイカン
ファン:不明
鑑定会社:JSA
鑑定書が付いているため、ルート1より真正性が高いと判断されます。
ただ、鑑定書を出す鑑定会社もピンキリで、聞くところによると、偽物に鑑定書を付けるためだけの名ばかり鑑定会社もあるようです。
そのため、鑑定書付きの直筆サインを買うときには、鑑定会社が信頼できるかどうかのチェックが必要です。
(「直筆サインはどう購入する?」で初心者向けに直筆サイントレカを薦めたのも、この鑑定会社の吟味が容易だからです)
(その2に続く)
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