【実使用】実使用バットの鑑定(その2)

Q.実使用かどうかは何に着目しているのでしょうか。
A.「選手本人仕様か」「本人が使っているか」の2点に着目しています。


実使用バットの鑑定

実使用(GU)バットの鑑定では、次の2点に着目します。

①バットが本人仕様(プロフェッショナルモデル)のバットであるか(manufacturer characteristics)
②バットを本人が使用したのかどうか(player characteristics)

今回は①の「本人仕様の鑑定」について少し説明します。

 

本人仕様であることの鑑定

本人仕様のバットか否かは、以下の情報から判定します。

•注文/発送記録
•バットに刻まれたラベル(ブランド)
•重さ、長さ
•材質    など

対象のバットが持つこれらの情報をデータベースの情報と比較しながら、対象のバットを鑑定していきます。

例えば、Mr.Octoberことレジージャクソンは、キャリアの初期にはH&Bを使用していましたが、徐々にadirondackに変えていきました。


またジョージブレットはキャリアを通して
H&B (後のLouisville Slugger) を好んだそうです。

 

製造時期の確認

対象バットのブランドと選手が使用していたブラントを照合すると同時に、それがいつ頃製造/出荷されたのものであるかも確定していきます。


以下は私の手元にあるmearsの鑑定書の一部ですが、ブランド/製造(出荷)年が細かくリスト化されています。

 

鑑定の結果、もし製造時期/使用時期がメモリアルなものであることが判明すれば、真正であるのみならず、他のGUバットに比して貴重であるともいえるでしょう。

その典型例を、PSAがGUバットコレクターにインタビューした記事から抜粋してみます。

“… I have a Frank Robinson bat that I knew was from 1965 to 1968, but PSA/DNA pinpointed it down to 1966 by looking at the ordering records, the font and the branding. Knowing that makes a huge difference in that bat’s value because that was Robinson’s Triple Crown and MVP year. “

https://www.psacard.com/articles/articleview/8025/interview-game-used-bat-collector-ben-thornhill

 

鑑定することでアイテムが持つ歴史を垣間見る
このような例は稀であったとしても、そのアイテムがいつのものなのかを知ることで、アイテムの背後にある物語を垣間見え、愛着を持てるようになります。

GUの魅力は、アイテムがそれぞれが違う物語を持っていること。

2本のバットを持って打席に入ることはできないですし、シューズを2足履いてコートには入れないのです。

鑑定はそのことを明らかにしてくれます。

 

その3に続く)