Q.Photo Matchingとは何ですか?
A.写真を使ったスポーツアイテムの鑑定方法です。
高額アイテムの鑑定でも利用されるマッチング
先日、ルー・ゲーリッグの1937年実使用ジャージーがオークションにかけられました。
落札額は$2,580,000。
これはルース以外の実使用ジャージーとして最高額です。
このアイテムは3社が鑑定しており、そのうち1社がフォトマッチング(Photo Matching)といわれる鑑定を行ってました。
本人が利用している写真と鑑定対象をマッチング
「フォトマッチング」とは、写真を使って対象のアイテムを特定する鑑定方法です。
次の写真は先のゲーリッグジャージーに添付されていたフォトマッチングの鑑定書です。
見て頂くとわかるように、
過去の資料から「鑑定対象と思われるジャージーが使われている写真」を探し出し、
「写真のジャージーが持つ特徴」と「鑑定対象のジャージーが持つ特徴」の一致を以って、対象ジャージーを真正と判定しています。
新しい鑑定法
Resolution Photomatching社はフォトマッチング鑑定の草分け的存在です。
同社は2016年にフォトマッチングサービスを開始。
現在3年目ですから、フォトマッチングはまだ新しい鑑定法といえるでしょう。
しかしながら、先のルー・ゲーリッグのジャージーのみならず、マイケル・ジョーダンや、マジックジョンソン、ハンク・アーロン等のジャージーのオークションでも利用されており、広く使われています。
オピニオンではなくファクト
従来の鑑定法とフォトマッチングとの違いについて、Resolution PhotoMatching社の創始者John Robinson氏は「オピニオンとファクトとの違いだ」と説明しています。
例えば従来の鑑定法では、鑑定人の知識と経験に基づくことから、鑑定人は「意見」として真贋を判定します。
一方、フォトマッチングでは、写真に写った「バットの傷」、「グリップのテーピングの仕方」、「ノブの手書き番号」が、一致するかしないかを判定するため、「事実」による鑑定であるというのです。
そして、このファクトによる判別は素人にも分かりやすいというメリットもあります。
ここにフォトマッチングが普及していった理由があるように思います。
使用された試合まで特定可能
鑑定に使用した写真の撮影日時が明らかであれば、そのアイテムが使われた試合も特定できるのもフォトマッチングの特長です。
これがメモリアルゲームであれば、当然アイテムに大きな価値が付与されることになります。
例えば、NFL 元49ersのQB、Colin Kaepernickの実使用ジャージーは通常$1,500が相場(当時)でした。
しかし、フォトマッチングでNFLデビュー時に使用されたことが証明されたジャージーは、相場の約20倍に当たる$31,200にて落札されています。
PSA社も参入
2019年よりPSA社もフォトマッチングサービスを開始しました。
PSA Photo matching紹介動画(音声あり)
他にもPhoto Matchingを行なう鑑定会社は出てきているため、フォトマッチングは今後更に存在感を増していくことでしょう。
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