【実使用】Light Table Photography鑑定

Q.Light Table  Photographyとは何ですか。
A.ジャージーなどを光に透かして鑑定ポイントを浮き上がらせる方法です。

 

GUジャージーの改竄チェック

 

ジム・ソープの実使用(GU)ジャージー問題のとき、

「ジャージーの番号の変更」がされたジャージーがあるという話を書きました。

これはどういうことなのでしょうか。

現物を見ていないので確証はないですが、ジャージーの背番号(と近代野球ならネーム)のパッチの貼り替えのことではないかと推測しています。

貼り替える理由は

①フェイクのためマイナー選手のジャージーをスター選手のジャージーに変更する場合、もあるでしょうし、

②当時のチームの事情で他選手のジャージーを流用するために貼り替える

こともあるでしょう。

オークションハウスでGUジャージーが出品されるときにチェックしていることがありますが、

私が見た範囲では、ジャージーの来歴を明らかにするために②の有無をチェックするのが多いように思います。

 

 

 

Light Table  Photography鑑定

 

では、この貼り替えのチェックというのはどのようなものでしょうか。

昔は目視による確認だったでしょうが、最近は「Light Table  Photography」という方法が活用されています。

これは発光するトレース台にジャージーを乗せ、生地に残された刺繍跡をチェックするというものです。

また光に透かすことにより、刺繍跡のみならず、生地の質やシミなどもよりはっきりと確認できるようになります。

例えば先日高値をつけたルーゲーリッグのジャージーでもLight Table  Photographyのチェックがなされ、その時の写真が鑑定書に掲載されていました。


 

 

 

Light Table  Photographyで付け替えが発見された例

 

実際にLight Table  Photographyで付け替えが明らかになったGUジャージーを

Bill Henderson(Dream shop)氏が紹介しています。

 

鑑定対象はシカゴ ホワイトソックスのマーティ・ペレス(背番号52)の実使用ジャージー。

これをLight Table  Photographyでチェックしてみると・・・


うっすらと透けて見える「STONE」と「32」

鑑定の結果、スティーブ・ストーン選手のジャージーをマーティ・ペレス選手のジャージーに変更してたことが明らかになりました。

 

 

 

Light Table  Photographyの鑑定例

この他のオークションでも鑑定書の一部としてLight Table  Photographyが使われてます。

ピート・ローズ

ジル・ホッジス

ウィリー・メイズ

 

 

 

高い客観性

Light Table  Photographyが利用される理由は、「高い客観性の確保」にあると考えます。

写真に残せるというのは、フォトマッチングと同じく「オピニオンではなく、ファクトによって鑑定する」ことになり、誰が見ても明らかであるというメリットがあるからです。

GUジャージーに限らず、今後鑑定ではファクトが重視されるようになっていくのかもしれません。