-Auto-pen 引用元;Brian Franco Harrin “CAN I HAVE YOUR AUTOGRAPH?”
Q.「直筆サイン」を定義する意味はなんでしょうか。
A.「セクレタリーオート」や「オートペン」といったものを直筆サインから除外する意味があります。
直筆サインを定義する意味
「芸能事務所がマスコミ各社に芸能人の直筆署名入りでファクスを送信した」と報道されることがありますが、届いたファクスは「直筆署名入り」ファクスなのでしょうか?
また、有名人が秘書に指示して本人そっくりの筆跡でサインさせたとしたら、これは「直筆サイン」といってよいのでしょうか。
実は、我々が「サインが欲しい!」と思ったときの「直筆サイン」とは異なる「直筆」「サイン」も世の中にはあります。
そこで「直筆サイン」を定義することで、我々が欲する「直筆サイン」は何か、「直筆サイン」から外すべきサインとは何かを明らかにしたいと思います。
当サイトでの「直筆サイン」の定義
私は直筆サインを次のように定義します:
「人が自らの身体を使い保持した筆記用具により書き表した、自らを意味する文字記号を複写することなく媒体に付着させたもの」
かた苦しくてわかりにくいですが、一応これで「直筆サインと似て非なるもの」を除外できていると思います。
定義の分解と解説
では、定義を分解してそれぞれの意味を見てみましょう
「人が自らの身体を使い保持した」
→オートペン(機械でのサイン)やセクレタリーオート(代理人によるサイン)を直筆サインから除外します
「筆記用具により書き表した」
→ スタンプサイン(ハンコでのサイン)を直筆サインから除外します
「自らを意味する文字記号を」
→偽造サインを直筆サインから除外します
「複写することなく」
→ファクシミリサイン,プリントサイン(印刷サイン)を除外します
「媒体に付着させたもの」
→電子サインを直筆サインから除外します
気をつけるべきは「定義が除外しているサイン」
除外する必要があるということは、つまり実際に存在するということです。
例えば・・・
「この『直筆コメント』の『直筆』は手書きという意味で使われているだな」とか、
-引用元;トップバリュfacebook
「この人の直筆サインはセクレタリーオートがあるというけど、これはどうだろう?」とか、
「本人がサインしたと書いてあるけど、それを証明するものはないのかな?」
とかです。
サインを見たときにこのような疑問が浮かぶようになれニセモノを掴む可能性もグッと減り、また自分なりに「どのぐらいのリスク(ニセモノであるリスク)までなら負うことができるか」の基準もできてきますので、少しずつでも意識してみてください。